競技について

サイクリストの心得&マナー

レースは戦いではなく、ルールによって成り立っている競い合いです。一番大切なのは、他のサイクリスト(仲間)を 危険な状態にしないという思いやりの気持ちです。安全走行で楽しいレースにしましょう。

安全にレースを走るための心得

富士スプリングエンデューロでは、速度差のある選手が同じコースを混走します。その状況で走行中の安全を確保するためには、参加選手である皆様の協力が必要です。次の5つを守ってください。

1. 走行レーンの維持

富士スピードウェイのコースを時計回りで競技を行います。ゆっくり走る方はコース右側のレーンを、前走者を追い越す場合は左側のレーンから追い越します。追い越した後しばらく左側のレーン走行を維持します。サーキットには普通道路のように車線を区切るラインはありませんが、4本のラインで仕切られた走行レーンを走るイメージで走ってください。

2. 視野を広く確保する

前の選手だけを見るのではなく、目線を上げて100m先を見るつもりで前方の動きを把握して走行しましょう。

3. 急な進路変更は厳禁

レース中は集団で走行しているので、自分の前後左右には他の選手が走行しています。進路変更やピットへ入る時は手で合図をするなど、注意を促して、安全を確認してから進路変更しましょう。

4. 声出しをしよう

追い越しを行う時は「左、通ります」、ピットへ入る時は「ピットへ入ります」と一声掛けると、周りにいる選手もその動きに対して構える事ができるので、選手同士の接触を防止する事につながります。

5. よそ見をしない

視線は常に前を向けて走ろう。コース脇からの声援に視線を向けたり、苦しくなって下を向いて走らないように注意しましょう。 前方を見ていないうちに、自転車は意外に前へ進んでいます。

※スタート時は沢山の選手に囲まれてスタートしますので、特に上記を厳守しましょう。

サイクリストとしてのマナー

自分が怪我をしないように、また他の選手を事故に巻き込まないためにも以下を守って下さい。

スタート前のチェック

スタート前にブレーキ、タイヤ空気圧は正常か、異常な音はしないかなど自転車の安全点検を済ませます。つぎに、服装や靴ひも、計測装置などのチェックをしておきましょう。

●ヘルメットのチェック
損傷がないかチェックして、ぐらつかないようにアゴ紐を締めて正しく被ります。浅く被ったり、深く被りすぎても万が一の時にヘルメットの性能が発揮されませんので正しく装着してください。

(注意)ヘルメットは経年劣化します。購入後3年間が保護性能有効期間です。

●服装のチェック
靴紐やズボンの裾などがギアなどに絡み付くと危険です。できるだけ体にフィットする服装で走行しましょう。

●計測チップ:計測チップは正しく装着しましょう。間違った向きや場所に装着すると正確な記録が計測できない恐れがあります。〈計測チップについてはこちら

スタート時は大きな集団でゆっくり走り出します。あせらず落ち着いて、前を見てスタートしましょう。

車輌点検・整備チェックリスト

ご自身でチェックができない方や異常を感じた場合は自転車専門店にご相談ください。(PDF版チェックリストはこちら

フレーム・フロントフォーク
□ 変形、折損、ヒビ割れはないか?
□ ヘッド、BBにガタはないか?

ハンドル・ステム
□ 固定は確実か?
□ ステムの挿入量は適正か?
□ 変形、折損、ヒビ割れはないか?
□ ハンドルはスムーズに回転するか?

車輪
□ 固定は確実か?
□ スポークやリムに変形、破損はないか?
□ フレームやフロントフォークに接触はないか?
□ スムーズに回転し、ガタはないか?

タイヤ
□ 切傷、磨耗はないか? 空気圧は適正か?

ギア・クランク
□ ギア板の変形はないか?
□ ギア板やクランクの締め付けは適性か?

ペダル
□ 固定は確実か?

ブレーキ
□ 効き具合は適正か?
□ レバーの引き代に余裕はあるか?
□ ブレーキシューの減り、ワイヤ類に錆やほつれはないか?

変速機
□ 作動は確実か?

チェーン
□ チェーンの伸び、ギアとの噛み合わせは適正か?

走行中にトラブルが発生したら

メカトラブルで停車する場合、手をあげるなどして周囲に停車することを知らせましょう。停車したら、周りを良く見て安全を確認してから速やかにコースアウトしてください。後方確認せずにあわててコースアウトすると追突事故の原因になります。

パンクした場合

手を上げたり、「パンク」と声をだして周囲の選手にパンクした事を伝えます。

急停車するのではなくゆっくりと減速し、後方から来る選手に注意を払いながらコース右端へ退避し、コースから出て停車します。(急停車・急な進路変更は後ろからの追突事故につながります)

コース脇を自力でピットまで戻ってください。無理な場合は近くの大会スタッフに現状を伝えてください。

転倒した場合

転倒時は、体を出来るだけ小さくして最後までハンドルから手を離さないようにしましょう(手を離して手から着地すると鎖骨が折れることがあります)。動ける場合は周囲の安全を確認してコース脇へ移動します。無理な場合は体を丸めて小さくなり、スタッフの到着を待ちます。直ぐにスタッフが駆けつけます。